かまじいのブログ

INFP-Tの綴る言葉の世界

香りとトラウマ

ここ最近、精神的にやられていた。

そんな時、ちょっとだけホッとするリソースを見つけた。

くちなしの花。我が家には3種類のくちなしがある。気がついたのは3年くらい前だけど、、、梅雨の時期から咲き始め風にのってイイ匂いを届けてくれる。アロマオイルもいいけれど、やっぱり自然のイキモノには勝てない。その時にしか味わえないやさしい香りが、わたしの心を落ち着かせてくれる。くちなしの花の寿命は短いけれど、部屋の中に飾ってみる。甘く、強すぎない香り。

そういえば先日、ミカンの花が好きな事を知った友人が瓶に花を詰めて送ってくれた。それはもう幸せな香り。少しでも匂いをとっておきたくて数えるくらいの花を残してチンキにしてしまった。

こんなことを綴っていると、自分の傾向に気づくときがある。

ジャスミンも好き。私はフローラル系の匂いを好むこともわかった。

一方で苦手な香りがある。バニラ系の甘い香り。面白いのが以前煙草を吸っていた時期がある。人のすった煙の臭い、唯一好きになれなかったのがセブンスター。ぬわんと、バニラが潜んでいた。香りって面白い。

 

御香の匂いを店員さんと一緒に選んでいる時だった。私はネロリが手元にあるのだが、選んだのは蜜柑。面白いですね、と言われ、無意識のうちに自分の好きなモノって身体に組み込まれているんだなって思う。言われるまで何のこっちゃ?と思っていたけれど花と実。同じ系統のものを選ぶとは…。

ただ、オレンジのアロマオイルは得意ではない。万人受けするらしいが、甘すぎる匂いがキツイ。食べる分には問題ないが、濃縮したものはやはり香りも成分も強い。頭痛や吐き気となって身体が雄叫びをあげる。マッサージも同じく。凍り付いた身体は優しく触れるくらいがちょうどいい。揉んだりした日にはフラッシュバックとなって”わたし”に畳みかけてくるだろう。

トラウマは自分で気がつかないうちに治っているくらいがちょうどイイというが、本当にその通りだと思う。ゆっくり過ぎるくらいが丁度いい。今になってようやくその意味がわかってきた。焦って焦ってそれが再トラウマとなったり、トリガーになったりする。目に見えないコトに対して【待つ】ことは本当にツラい。だけどそこにじっと居続けること=マインドフルネスだから、トラウマ回復のいちばんの特効薬かもしれない。

今ここにいない事がトラウマの特徴でもあるように、居続けることができたらもう少し楽に生きられるんだろうな。でもなるべくしてそうなったから、生きていくためにそうしたのだから、なかなか排除するのは難しい事だと思う。

4人で生きてきたのにいきなり1人にまとめると言っても、そりゃ~わたしだってどうしていいのかわからない。うまく共存してしまっているので排除なんてした日には、再トラウマじゃ~。

 

そろそろわたしのココロに素敵な香りを届けてくれる季節も終わりです。

次のお楽しみは金木犀

眼には見えないけれど、世界は少しづつ変わっているはず…。